友禅染の応用刷毛染帆布ができるまで
友禅染の技法を応用して生成り色帆布生地に顔料をまぜたバインダー(糊)
で一つ一つ刷毛染めをしています。
そのため、刷毛ムラ加減は一つ一つあじわいが異なり、1点ものです。
顔料の手染めは、印刷と異なり、使えば使うほどに生地の風合いが増し、オリジナルな雰囲気に。
経年劣化を楽しんでいただける鞄です。
「SOMEシリーズ鞄が出来上がるまで」
①顔料・バインダー(糊)を一定の割合で混ぜ合わせ色糊を作ります。
*糊95%に対して顔料5%、定着材2%これを忠実に計測しながら色を出していきます。1%計測が狂うと、同じ色味が出せません。秘密のネタ帳の数値を見ながら慎重に図りにかけます。
②生成りの生地に刷毛で染めていきます。
*鞄のデザインの決め手になるので、全体像をイメージしながら刷毛(ハケ)を入れていきます。
③自然乾燥をします。
*1日~2日
④自然乾燥後、500℃の熱が出るヒートガンをあて、顔料を定着させます。
*一カ所に付き3分以上、一つの鞄対して30分~1時間程度が摩擦堅牢度(色落ちが限りなく少ない状態)クリアの目安です。地道な作業ですが、お客様に安心してお使いいただけるようここが重要な作業です。
⑤生地に型紙をあて裁断します。
*先の熱処理の段階で生地の収縮が少しだけあります。そのため、裁断は染めが完了した後、生地が顔料と結合して、定着してからになります。
⑥縫製